




北部九州の中央部に位置する福岡県うきは市は、江戸時代の参勤交代で栄えた土蔵づくりの町並を、広大な田園が取り囲む穀倉地帯。
北は「筑後次郎」と呼ばれる暴れ川が深く川底をえぐり、南は耳納(みのう)山麓が隆起、陰陽のバランスにもすぐれた地勢を持ちながら、もともとは小麦しかとれないような乾燥した土地でした。年貢の取り立てに苦しむ農民の窮状を救うために、江戸中期に五人の庄屋が代々蓄えてきた財産をすべて投げ打ち、筑後川に堰を設けて、用水路をはりめぐらせたことで稲作が可能となり、現在のように豊かな穀倉地帯となりました。
水は阿蘇水系の外輪にあたり、ミネラルの豊富な耳納山麓を流れるあいだに、作物が育つにふさわしい清流となって大地にうるおいを与えてくれます。
このような恵まれた自然環境を最大に引き出すのが、太陽と、水と、土の力だけに頼る自然栽培です。
農薬はもちろん、いっさいの肥料も使用せずに育った米は、雑味がなくクリアな味わいがあり、また玄米で食べても糠の臭みが気にならないと評判です。
また、収穫量よりも質を優先し、通常は17cm間隔で植えるところを、30cmと広くとることで、風通し、陽当たりを良くし、自然のエネルギーをより浴びて元気に育ってくれるような環境を整え、さらに収穫期をぎりぎりまで遅らせた完熟のような状態で収穫することで、うまみが凝縮されています。
RICE FIELDS
自然栽培
無農薬・無肥料
太陽 水 土 風 ・・・ 自然の力だけで育ったエネルギー溢れる米
農薬をいっさい使わない田んぼは、ゲンゴロウやミズカマキリ
ドジョウにカブトエビなど、小さな命たちが元気に遊んでいます
肥料を使わない自然栽培のお米は、雑味がなくクリアな味わいが評判です
※ 無農薬栽培にたいするご理解を
まれに黒いお米が混入していることがありますが、これはカメムシが吸ったために変色したものです。
気になさるお客様もいらっしゃるため、以前は識別センセーにより除去していましたが、
運搬に化石燃料をさらに消費し、また外注費用を価格に反映せざるを得ないため、現在では収穫したままの状態で出荷しております。
食味上もまったく問題はありませんので、環境に負荷を与える作業は極力減らしていきたいと考えています。
作物は自然からのいただきもの。
なるたけ見た目にも美しい作物となるよう努力は重ねておりますが、
近年の異常気象により虫の害や高温障害などさまざまな要因も重なり、思うようにいかない年があるのも事実です。
少々不格好でも、無農薬の証とご理解いただければ幸いです。